田宮模型 1/12 
MATRA MS-11


ネットオークションではよく見かける田宮模型の
1/12ビッグスケールシリーズNo.5のMATRA MS-11です。
当時価格は2,000円とチョット高めですが、
モーターライズ仕様となっています。
(再販版はディスプレイモデル)


その当時の雑誌広告(オートスポーツ1973年6月号)を見ると、
「実際のクルマのメカニズムをプラモデルで勉強しましょう。」と言うような
コピーが有るようにその精密さは当時の子供はおろか大人だって
まるで本物のレーシングカーを組み立てるかの様に感動した事でしょう。




事実、このオートスポーツ誌には特集記事として
「プラモデルでメカニズムを知ろう」というページが有り、
同シリーズの”ホンダRA273 1/12”を題材にシャーシ、エンジン、サスペンションの
構造を細かく説明しています。昔は今ほど情報網も無く、
レーシングマシンの細かい写真等はそれほど無かったからでしょう。
それほどまでに田宮模型の技術は進んでいたという証拠でもあるのです。



ボクがこのキットと出会ったのは11歳(小学6年)
1970年12月のクリスマスの頃です。
その1年前にボクは事故で左指を3本失いました。
それまでもプラモデルが好きで、雷電、ムスタングなどの飛行機はもちろん、
ゼンマイで動くポルシェ、フェラーリ、日産などたくさん作っていました。
でも左の指が無くなるという事はもうプラモデル作りは出来ないかも…
という心配もあった頃です。
しかし、入院中、右手、口、両足でたぶん1/144のB29を組み立てた事もあり、
なんとかなるんじゃないかという事から、
親にお願いして買ってもらったキットがコレです。


まぁ、驚きましたねぇ。その精巧なパーツ。
ピタッ、ピタッと合うし、バリも少なく、工作が簡単。
なんの苦労もなく完成出来るのです。
左手の指が2〜3本無くても十分作れるんだ!と
自信と勇気が沸いてきました。
それを機会に、お小遣いを貯めては色々なプラモデルを作って
楽しんだボクのターニングポイントとなったキットなのです。


更に驚いたのは、新素材を多用した事。
エンジンのプラグコードや燃料パイプなどもその頃としては珍しかったし、
スプリングを利用したブレーキホース、ゴムパイプのラジエータホース、
実際に稼動するコイルスプリング、素晴らしいモールドの中空タイヤなど。
そして、エンジン内にモーター、トランスミッションにギアボックスを仕込み、
ユニバーサルジョイントを介して回転するリアアクスル。
こりゃ、もう感動ものですよ。
ダブルウィッシュボーンサスが上下しながらドライブシャフトが
グニョグニョ動くさまはオシッコちびるくらい格好良かった。
それから、ステアリングウィールを回すとステアするフロントタイヤ、
完成後もエンジンを下ろして展示することも出来る事など、
もう涙ものです。

そんな思い出のキットが現代に買えたという事は
ボクにとってこの上ない嬉しい事です。
プラモデルに出戻ったのは1999年ですが、
それ以来一番欲しかったキットがコレでした。


鶴亀さん投稿


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