リンドバーグ1/32
(初版は1965年前後のパイロ。リンドバーグ版は1979年に発売)
かなかオシャレな箱絵が魅力のリンドバーグ版。
1/32というスケール、そして1940年型という時代背景から、昔はミリタリーディオラマの小道具としても
使われることが多かったキットですが、実は初版はパイロ社の品。
同社の消滅後に金型の一部がリンドに移り、こうして復活したもののようです。
旧パイロ・キットの特徴は、美しい部品成形と驚くほどシンプルな構成。
昔ながらの、ちょっと丈夫で分厚い箱を開けると、鮮やかな成形色の部品がパラッと入っています。
あまりの部品の少なさに、思わず指でつまんで「仮組み」したくなってしまいます。
しかし……おやおや、現在の自動車キットとは違い、複雑な三次曲面を持つボディは一体成形ではなく
四分割。これは接着・成形が大変そうだなぁ……と思ってしまいますが、このあたりの部品のフィットは
実に見事で、実際にはスムーズな工作で可愛らしいボディを手に入れることが出来ます。
これがまた、パイロの良いところです。
サテ、取りぃ出しましたるは往年のレベルの名作。1/32カーチスP-40“フライングタイガー”。
これはまた不思議なツーショットですが、この2つのキットが揃ったならば……
こんな映画のワンシーンが再現できるのでした。
昔から、これがやりたかったのデス。
成形色までぴったんこ!
ディオラマにするもよし、模型特撮写真で遊ぶもよし……。
プラモデルって、本当にいろいろな楽しみ方ができますね!
(文責:TAC宮本)