童友社1/32 コスモパトカー
(1968年頃初版)



実は僕は幼少時、ミニカー集めに凝っていました。それが小学校低学年の頃になって、
ミニカーよりも少し大きくて、もっと精密な模型が欲しいと思うようになり、
プラモデルの世界へと足を踏み入れました。
そんなこともあって、昔から「手に馴染む大きさ」の1/32自動車キットが大好きでした。

ところが……これが欲しくても、なかなか見つからなかった!
あの当時、未来世界の象徴のように思えていた最高にかっこいいスポーツカー。
先進のローターリーエンジンを搭載したマツダコスモスポーツです。




その昔、自分が少年時代に1/32のコスモスポーツのプラモデルなんて、あったんだろうか?
もしもあるなら、今でも絶対欲しい!
そう思いつつ四半世紀が過ぎ、ようやく巡り会えたのがこの童友社のキットでした。




この当時……1968年頃には名神高速にポルシェ912がパトカーとして導入されたことが話題になったりもしたそうです。
このキットも、その後登場するであろうコスモスポーツのパトカー
(昔はトミカのミニカーなどにもありましたネ)を見越して発売されたものらしく、
ツートーンの黒の一部と警視庁の文字はデカールで含まれていますが、
パトカー特有の装備である回転灯やスピーカーなどの部品は含まれていません。
恐らく先発の、ノーマルなコスモスポーツのキットの気軽なバリエイションモデルとして発売されたのでしょう。




それでもコスモスポーツ特有の流麗なフォルムはうまく捉えてあり、
その後に登場したいくつかのミニカーなどよりも良く出来ています。
細部を観察しても、エアインテイクの立体的な表現やホィールなど、細かい彫刻が目を引きます。
当時の低価格帯キットとしては異例の繊細さで、メーカーさんの力の入れようがわかります。




童友社の登録商標「マジックモーター」。ゼンマイを手でまかなくても、
車体を後に下げるだけで走り出す……今で言うプルバック方式です。
箱絵にも、目立つように「PAT」のマークがあしらわれています。




さりげなく箱の隅っこに書かれたキャッチコピー。
「SIMPLY PUSH AUTO BACKWARD & LET`S GO…ZOOMMMM!! AWAY IT DRIVES.(原文ママ)」

箱の側面にも……

「電池のいらないマジックモーター付き」
「車を後にこするだけでつっ走るる」

以上、原文ママ(^^;)

子供たちがササッと組み立てたあとは、畳や絨毯の上をつっ走るる!つっ走るるんです!

童友社のマジックモーターシリーズには、他にもダイハツP−5などがあったそうです。

こんな楽しいキット、今でももっともっと、発売してほしいですね!

このコンテンツ執筆にあたっては、キットの素性調査の面で当サイトの客員学芸員、
「プラモデルの王国」の高見氏に多大なるご協力を賜りました。
この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

(文責:TAC宮本)


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