緑商会1/40 対戦車ミサイル車“ホーネット” 
(1970年頃初版)




緑商会(ミドリ)は1960年代末から70年代初頭にかけて、1/40スケールのゼンマイ装甲車シリーズを発売していました。
その中には、現代においても珍しい、いや、唯一の存在であるキットも含まれています。

この「ホーネット」もそのひとつです。
「ホーネット」はミドリで付けた製品名ですが、実車は1961年頃にイギリス軍で試験運用されていたミサイルランチャートラックです。




年少者の購買層を意識して、シンプルで頑丈に設計されています。
しかし、オモチャっぽくはない。キチンとスケールモデルとしての性格も兼ね備えています。
ただ、1/40スケールではあるものの、実車がハンバー・ピッグ装甲トラックをベースに設計されたことや、
各種装備品のモールドの大きさを考えると、実際のスケールは1/35前後ではないかと思います。




頑丈につくられた走行用ゼンマイ。ミドリにこのゼンマイを納入していたメーカーは、現在もあるのでしょうか。
恐らく下町の小さな工場だったのではないかと思います。
自分の手でジコジコと巻いて走らせる昔ながらのゼンマイ……子供の頃はこんなプラモデルがいっぱいありました。
現在の、チョロQのようなプルバック式ゼンマイも合理的で良いのでしょうが、
やはり自分の手でゼンマイを巻くあの感触……いくつになっても、忘れないでいたいと思います。




この車体の“目玉”であるオーストラリア製マルカラミサイルも、スプリングで発射することが出来ました。楽しいプラモデルです。

ミドリの1/40装甲車シリーズは、その金型が後に童友社へと受け継がれ、
21世紀に入ってからはゼンマイ駆動を省略したかたちで再販されましたが、
この希有な存在であるホーネットやフランスのパナール(製品名パンハルド)装甲車だけは二度と甦ることがありませんでした。
今となっては幻のキットです。

(文責:TAC宮本)


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