ライフライク1/40 オネストジョン 
(1957〜58年頃スナップ初版)



1970年代のホビージャパンに掲載された軍用車両モデル特集記事や、
80年代初頭に刊行されたワールドフォトプレス刊「U.S.ミリタリーヴィークル」という本……
これらは今でも僕のバイブルになっていますが、その中で『未来少年コナン』や『ルパン三世』などのアニメーション作画監督であり、
世界的に著名なジープ研究家である大塚康生先生のプラモデルコレクションが紹介されていました。
その当時、記事を丹念に読んでいくと……気になるモデルが出てきました。
スナップ1/40のオネストジョンです。
オネストジョンといえば往年の東宝特撮映画『ラドン』や『地球防衛軍』で大活躍した車両で、
無骨な大型トラックに巨大なロケット弾を背負った姿は不気味でもあり雄壮でもあり、
いつかは模型で作ってみたいと思っていたアイテムでした。
それがプラモデルで出ている……??
昭和40年生まれの僕は、もちろんスナップなどというメーカーを知る由もなく、謎に包まれたままでした。




20代に入り、個人的に古いキットの研究などを続けていて、ようやくスナップが古いアメリカのメーカーであること、
そして当時マルサンが日本に輸入していてマルサンスナップなどと呼ばれていたこと、
後にはアダムズ、ライフライクといったメーカーにその金型が受け継がれていることなどを知りました。
そうして20年かけてようやく手に入れたのが、このライフライク版のオネストジョンです。
ライフライクはこれらのキットを1970年代初頭に再販しましたが、
初版が1950年代のキットだとは誰も想像出来ないほどの精密感があります。この部品の山をご覧ください!




米軍5トントラックをベースとした特製の延長型シャシーやロケットランチャー部分など……
数枚の画像ではその全貌をどうやって紹介しようかと戸惑うほどの再現度です。
これらを組み上げると、長大なランチャーがググッとエレクトするギミック付きのオネストジョンが完成するのです。



巨大なミサイルも丹念な部品分割で再現され、
尾翼なども当時のキットとしては大変シャープに整形されています。




スナップのキットの大きな魅力のひとつ。
一体成形ながら、生き生きとしたポーズ、素晴らしいモールドのフィギュアが豊富に含まれていて、
キット内容だけで米軍ロケット砲部隊の射撃準備風景を活写した情景が再現出来ます。




無数の部品のうち、たったひとつだけに初版を世に送ったスナップの刻印が誇らしげに彫られています。
当時、日本のみならず世界のプラモデルメーカーに大きな影響を与えた、偉大なメーカーのひとつでしょう。




スナップの他のキットには、新製品としてオネストジョンの紹介写真が掲載されています。
完成すると、この迫力です。
こんなに魅力的なアイテムなのに、現在のプラモデルメーカーはなかなか発売してくれません。
ライフライクが最後に受け継いだこのスナップのキットが、永遠に決定版なのでしょうか。

(文責:TAC宮本)


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