ホーク1/50 クルセイダー巡航戦車
(1965年頃初版)




ベテランモデラーの方にとって、アメリカの模型メーカー「ホーク」はお馴染みだと思います。
しかし、飛行機のプラモデルで有名なホークが、こんな戦車を出していたことをご存じの方は案外少ないのではないでしょうか。
1/50という可愛らしいサイズで、第二次大戦中の北アフリカ戦線で奮闘したイギリス製巡航戦車クルセイダーを、キッチリとモデライズしてあります。




部品をつぶさに観察すると……素晴らしい!
リベットやハッチのヒンジが立体的にモールドされ、必要な部品はすべてキチンとセットされています。
小さいながらも存在感バツグンです。
キャタピラは時代を反映してゴム製ですが、モーターライズ機構はなく、完全なディスプレイキットです。
恐らく、1970年代に登場したバンダイ1/48のAFVシリーズと比べても、何ら遜色のない品質です。

こんなプラモデルがあったんだなぁと感慨に耽りつつ、部品を眺めていると……あれれぇ!?




車体の裏側に、こんなモールドがありました。
もうおわかりですネ!
このキットは、ホークの依頼を受けて日本の田宮模型が設計・開発してアメリカで販売されていたものなんです。




その後、1967年頃になってタミヤはこのキットを「1/50ポケットミュージアムシリーズ」と銘打ってパッケージも換え、国内販売を始めました。
当時のタミヤニュースには「海外のマニアに好評を博したため、
国内販売する……」といった趣旨の宣伝文が掲載されていました。
1/50ポケットミュージアムシリーズは、このクルセイダーとアメリカの試作空挺戦車T-92(製品名デストロイヤー)のたった2つだけが発売されただけで消えていきましたが、
後のタミヤ1/35MM(ミリタリーミニチュアシリーズ)の直系のご先祖様といえるだけの素性の良さを誇っています。

僕がこのキットに興味を持ったのは、1990年代に入って、
キャタピラや箱の無いクルセイダーが「ジャンク品セール」としてタミヤモデラーズギャラリーで販売されていたのを手に入れてからのことです。
なんとかこのキットの正体を見極めようと、古典キットにお詳しい諸先輩方にお尋ねしたりして調べていき、ホーク社のキットに巡り会うことが出来ました。
今となっては異色の存在ですが、タミヤが1/48でAFVのシリーズを始めた昨今、ぜひぜひ限定でもいいから再販してほしいものです。

(文責:TAC宮本)


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