マックス模型1/35 ダッジ3/4トンWC56/57 コマンドカー 
(1974年初版)


他でもご紹介しましたように、マックスは当時からマニアックな車両のキットを発売することで知られておりましたが、
そんな中でもマックスの人気商品となっていたのが、このダッジトラックのシリーズです。
第二次大戦の米軍の代表的な3/4トントラックで、戦後も軍民両方で長く、
そして幅広く使われ、映画にもよく登場するのでご存じの方も多いかと思います。
ジープのような恰好をしていながら、実際にはアメリカのフルサイズの乗用車と投影面積がほぼ同じくらいという、
デカくて迫力のあるトラックです。

マックスからは「3/4トンWC51/52ウェポンキャリア・ビープ」「WC56/57 コマンドカー」「37ミリ砲搭載型トラックM6」「WC54アンビュランス」「1.1/2トンWC62/63パーソナルキャリア」が発売され、
どれも高荷義之画伯の素晴らしい箱絵が魅力でした。

このうちWC51/52ウェポンキャリア・ビープに関しては
僕のサイト・バナナっ子クラブ(BANANA GUYs)で当時の想い出を紹介しておりますので……↓

http://www.tepproject.com/banana/contents/entrance/20030502.html

……こちらのノスプラでは、シリーズの中でも人気の高かったWC56/57 コマンドカーの内容をご紹介しましょう!




マックスのダッジ3/4トンWCシリーズは、小学生高学年から中学にかけて、いったいいくつ作ったかわかりません。
本当にお気に入りのキットでした。当時からしてタミヤに比べて作りにくかったのですが、
それでも別項でご紹介したマックスのM3A1スカウトカーなどに比べればラクチンで、
その無骨さ、カッコヨサに惹かれて繰り返し作ったものでした。
何せマックスのキットには、組み立て説明書とは別に、ダッジの実車に関する非常に詳細な解説書まで入っていて、
興味をかきたてられたのです。




これはその解説書の一部。ダッジトラックのバリエーションがひとめで解ります。
この他にも、実車の写真などがふんだんに掲載されていました。現在のキットに、こんな冊子が付いているでしょうか!?




極めつけはコレ!
「こってみたい方のために……」と題して、ワイヤーロープの作り方、ライトガードのデイテールアップや効果的なタイヤのヨゴシ塗装の方法などが細かく解説されていました。
こんな楽しい組み立て説明書の付いたプラモデルが、日本で他にあったでしょうか!?




マックスのキットのお楽しみは、どんなオマケが入っているか?ということでもありました。
このコマンドには、飲料水を運ぶためのタンクトレーラが付属していました。
もちろんそれが第二次大戦中にベンハー社が生産した1トン水槽車だということも、ちゃ〜んと解説してあります。




当時のタミヤ製品と比べてもモールドは甘いですが、楽しいフィギュアも付いていました。
ちょっとマンガチックなデブっちょの将校さんが付いているなんて、今のキットでは考えられない楽しさです。

このダッジも、マックス消滅後はトミーに移り、そしてイタレリへと譲渡されて金型が改修されました。
現在でもイタレリ版は手に入りますが、ダッジシリーズそれぞれにオマケに付いていたカーゴトレーラーや水槽車は別売となり、フィギュアは一切付属しなくなりました。
もちろん、楽しい実車解説や工作アイデア記事もなくなりました。
金型改修で作りやすくなったとはいえ、これらマックスのキットの本当の楽しさが失われた今、キットを見るたびに寂しく思われます。
あの当時……少年時代に、戦争映画のワンシーンを思い浮かべながら、マックスの解説書を読んで苦労しながらもキットを作った楽しさは、イタレリ版では味わえなくなってしまいました。
これも時代の流れというものでしょうが、こんな楽しいキットがまたいっぱい発売されることを願っています。

(文責:TAC宮本)


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